【中高生向け】それって本当の友達?内向的な人が友情を築くには

 

すぐに誰とでも溶け込める外向的な人に比べて、内向的な人は人と仲良くなるのに時間がかかります。それゆえ、友情関係を築く事に苦手意識を持っている内向的な人もいるのではないでしょうか?

また、イジメられるのを恐れて、居心地の悪い友人関係からなかなか抜け出せない、と悩んでいる人もいるでしょう。

今回は、友人関係に不安意識のある内向的な人に向けて、友人関係についてのアドバイスをお伝えします。

中高生にとって、「ランチタイムを一人で過ごす」はヤバイ!?

内向的な人は、一人で静かな場所にいることでエネルギーを回復します
大学生、社会人では、「ランチタイムを一人で過ごす」ということは、よくあることです。

しかし、多くの中学生、高校生にとっては、そうはいきません。

ランチタイムや休み時間など「ちょっと一人になれる時間」を求め、友人の輪から離れると、

「あの子ちょっと自分勝手じゃない?」

と言われてしまう事もあります。

外向的な人の中には、

「一人になりたい」=「(仲良し)グループから抜けたい」

と考えてしまう人もいるでしょう。
特に未熟な学生はまだ価値観が狭いため、そう考えてしまうことがあります。

そこであなたはしっかりと

「私はあなたたちと過ごす時間も必要だけれども、一人になれる時間も必要なんだ」

ということを友人たちに説明しましょう。

 

そこであなたの気持ちを理解してくれる友達はが「本当の友達」です。
あからさまに嫌な態度をとったり、悪口を言う人は、友達ではありません。


 

 

まだ人間的に未熟な中学生・高校生

先ほどもお伝えしましたが、中学生・高校生くらいまでは、まだ他の人の個性を受け入れるほど人生経験を積んでいません。
未熟なうえ、人間関係で優越をつけようとしてしまいます。

そして、人間関係で優越をつける事が次第にエスカレートしていき、「イジメ」に発展するのです。

特に女子で多いイジメが、仲間同士で結託して、ターゲットを威圧する事です。
イジメるつもりがない子でも、自分がいじめられないようにと、いじめ側に加担してしまう事もあります。

 

おとなしい子は、いじめのターゲットにされやすい?

男子でも女子でも、おとなしい子は、いじめのターゲットにされやすいです。
特に内向的な子はおとなしい子が多いでしょう。

いじめられても「この先、新しい友達ができなかったらどうしよう」と思い、
なかなか、自尊心を傷つけるような意地悪な人たちから、抜け出すことができない、という人もいるのではないでしょうか。

しかし、「一人になること」を恐れてはいけません。
社会人になれば「一人でいること」なんてあたりまえです。

勇気を出して、抜け出してみれば、「ありのままのあなた」を受け入れてくれる友達ができるかもしれません。

また、毅然とした態度でいればいじめられることも無くなるかもしれません。

そしてこれは断言させてください。
苦手な人から離れること、居心地の悪い場所から逃れることは決して、あなたの「弱さゆえの逃げ」ではありません!

あなたが幸せになるための、勇気ある第一歩です。

 

内向的な子が友人関係を築くためのアドバイス

・交友関係を無理に広げる必要はない!
・話す事が苦手ならば、聞き役になろう!
・挨拶に期待しすぎず、自ら挨拶しよう

 

交友関係を無理に広げる必要はない!

 「友達が多い方がいい」という一般論がありますが、(私も学生時代はそう思っていました。)内向的な人は「狭く深い関係」を築いた方が性格に合っており、穏やかに過ごせるでしょう。

そのため、無理やり、友達を増やしたり、人気者チームにいようとしなくていいのです。気が合う、気の許せる友人が1人いれば十分でしょう。

ぜひ無理に他人に合わせたりせず、自分の心地よい友人関係を築くことを心がけてください。

 

話す事が苦手ならば、聞き役になろう!

話す事が好きじゃない人は意外に思うかもしれませんが、実は多くの人は「自分の話を聞いて」ほしいと思っています。
あなたが話を聞いてくれる事を心地よく思っている人がいるのです。
そのため、無理に相手と同じくらい喋らなきゃ!と思う必要はありません。聞き役になりましょう。

しかし、聞き役になるにも一つ注意点があります。
それは「質問攻めにしないこと」です。質問ばかりでは相手も疲れてしまいます。

話を聞きながらも、しっかりあなたの考えを生み出す事を意識して、時には自分の意見を発信していきましょう。

相手は「こんなに真剣に話を聞いてくれるんだ」と思い、あなたへの信頼感が増すでしょう。

 

挨拶に期待しすぎず、自ら挨拶しよう

新しい人間関係を築くには「挨拶」はとても重要です。
自ら挨拶をすることで、「この人はオープンな人」だという印象を周りに与えることができ、その後のコミュニケーションがよりスームズになるでしょう。

しかしそうはわかっていても、自分から挨拶することが苦手な人は多いのではないでしょうか。
その理由の一つとして「挨拶をしても返されなかったらどうしよう」という不安がある、という事が挙げられます。

そのような方は、ここで考えを一新してください。
挨拶の目的(ゴール)を相手から返されること」にしないようにしてみましょう。挨拶は「自分自身のため」のものです。
「自分自身のための挨拶」をもっと具体的に、「気合い入れのため」「朝の発声のため」「自己開示のため」と自分の中で定義してもいいです。
そうすれば、相手からの返事がなくても傷つくことはありません。

コミュニケーションの第一歩「挨拶」を続けてみると、それがきっかけとなり、人間関係が生まれるかもしれません。

 

 

まだまだ内向的な生徒が生きづらい学校生活

正直、現代の学校生活は、まだまだ内向的な人が過ごしにくいと感じる点が多いです。

最近では「スクールカースト」と呼ばれる学校内で生まれる目に見えない階層の概念を意味する言葉も一般的に使われています。この概念では、スポーツ部で活発な生徒が上位階層で、おとなしい文化部の生徒は下位階層になりやすい、と言われています、、が!

 

このような概念が一般化されることは断固反対です!!!!

 

同じ年、同じ教育を受けているのに、性格や趣向で、上位、下位の位置づけをするべきではありません!!

また、このような概念が表面化する事により、内向的な人が、自身の内向的な性格の良さに気づけず、内向的な面を表に出せなくなるのではないか、という懸念しています。

現在、学校生活で悩みの多い内向的な中高生のあなた。

「学校」が全てではない事を知ってください。「学校」はまだまだ生きづらい場所です。
学校以外に、あなたがあなたらしくいられる場所があり、あなたが心地よく過ごせる友人はいますから。

  

学生さんにオススメの本