【宝塚観劇】華優希に泣かされた!明日海りお退団公演「A Fairy Tale 青い薔薇の精/シャルム」感想
運良くローソンチケットで当選し、花組トップスター明日海りおの退団公演でもある「A Fairy Tale-青い薔薇の精/シャルム!」の東京公演を観劇してきました。
初めての「トップスターの退団公演」でした。
観劇中、すすり泣く声もちらほら…。以下ネタバレも含みますのでお気をつけください。
・主に花組と宙組が好き。
・ファンクラブに入ってない茶の間ファン。
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A Fairy Tale-青い薔薇の精
あらすじ
(前略)
宝塚歌劇団オフィシャルウェブサイト
19世紀半ば、産業革命による経済の発展で空前の繁栄を誇る大英帝国。世界初の万国博覧会が大成功を収めたロンドンでは、科学の進歩がもたらした品々が人々の消費熱を煽り、異国からの珍しい植物が大ブームとなっていた。
ある深い霧の夜、植物研究家のハーヴィーは、枯れ果てたウィングフィールドの屋敷の庭で”青い薔薇の精”と名乗る男と出会い、かつてこの屋敷に住んでいたシャーロットという少女にまつわる話を知ることになる。それは、現実に起こった事なのか、それとも…?
人々が現実だと信じている世界と目に見えない異次元の世界とを交錯させながら描く、大人の為のほろ苦く温かなオリジナル・ミュージカル。
(後略)
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2019/afairytale/info.html#intro
薔薇の妖精が主人公のファンタジー作品ですね。
正直、私はファンタジーが少し苦手。なかなかその物語に入り込めない性格。
今まで宝塚では、歴史上の人物を取り上げた、または原作のある作品しか観劇したことがなかったので、
「ファンタジーか…、大丈夫かしら…」と思っていたのですが、
泣きました。
はい、トップ娘役の華優希が演じたあるシーンでボロ泣きしてしまいました。
次から少々ネタバレも含まれますので、ご注意ください。
真の主役は、明日海りおではなく…
今までの花組公演を見ていると「圧倒的主役 明日海りお」という感じでしたが、
今回の公演を見て、これトップ娘役「華優希」、2番手「柚香光」が主役なんじゃないか?と思いました。
やはり「精霊役」となると、彼らは年も取らない。
人間の生きる苦悩とか成長とか、そういう観客が共感するような人間的な事柄は、華優希演じる「シャーロット」や柚香光演じる「ハーヴィー」に映し出されていたと思います。
人間でない役といえば、「エリザベート」のトートが思い出され、シャーロットの役柄などもエリザベートと重なるところがあるように思いました。
シャーロットは、女性として生きる葛藤。
ハーヴィーは、自身の仕事や生き方に対する葛藤。
次期トップの2人にとって、とても良い役だったのではないか、と思いますし、
個人的にも、2人のお芝居の印象がぐんっと良くなりました。
(最初からそういう狙いなのかしら…?)
最後の最後に、「圧倒的主役」ではなく、「包み込むような主役」を演じた明日海りお。
いやー、なんだか一本取られた気分です。笑
華優希の印象
今回私は、彼女がトップ娘役になってから初めての観劇でした。
ずっと「お顔がかわいいな」と思っていたのですが、SNSなどで彼女に対する少々良くない評判も見てしまい、「おお、どうなんだろ〜」と思っていましたが、
良かったです!はい。
確かに、歌唱の面で、ちょっと声が細い(?)ので、明日海さんとのデュエットの時に「もっと声出るといいな〜」と思ったりしましたが、
思っているより全然歌えていますし、なによりあの「リアルお人形さん」のお顔は無敵だと思いました。
そして、今回の役が本当に良かった!
幼少期から老年期のシャーロットを演じました。
彼女はビジュアル的に、少女など若い役が多かったので、今回の老年期の役のギャップにハッとさせられました。
そしてその老年期を演じているシーンで、私は号泣してしまいました。
ジャーロットの信念が報われる場面に、とても感動した。
これからもいろんな役をしてほしい、と思いました。
柚香光の印象
最近、光ちゃんが演じていた役は、色で言うと、「黒」とか「赤」とか「青」とかそういうはっきりした感じの色の役が多いという印象でした。
しかし今回演じた植物研究家「ハーヴィー」は、割と人間味がある青年の役。
「植物研究家」という役柄もありますが「ナチュラルな色」の役で、とても新鮮に感じました。
どこか共感してしまう、ある意味「どこにでもいそうな人間の役」を演じる姿を、トップになる前に見れて良かったなと思いましたし、こういう役柄を演じる柚香光、結構いいなーと思いました。(ただの好み)
そして、今回のハーヴィーのくせ毛風の髪型(ウェッグ?)がとても似合ってました♪笑
前作「CASANOVA」と比較して
前作「CASANOVA」を観劇した時、プロジェクションマッピングのような映像を駆使した舞台演出・舞台装置で、見事にイタリア・ヴェネチアが表現されており、とても感激しました。(最新技術を駆使したそうです)
今回も少しそのような演出を期待していたのですが、CASANOVAほどのワクワクするような演出はありませんでした。
(他の組でもそこまでこだわってる演出は無いし、CASANOVAは特別だったんですかね。)
まぁ、この作品のテーマを考えると、CASANOVAほどの派手な演出は必要なかったのかもしれません。
(CASANOVAはあくまで喜劇だった。この作品には、別の感動がありました。)
あ、個人的に、ハーヴィーの会社のセットが好きです♪(ミニチュアにしたい)
退団する城妃美怜
よくSNSで、しろきみちゃんの退団を惜しむ声をよく目にしていました。
確かに今回の公演を見て、「なぜ彼女をトップ娘役にしなかったんだ」と思いました…。それほど華があり目立っていました。
元々目鼻立がくっきりしてる美人、その上、歌も上手でした。
前回の主要娘役の退団に続き、今回も花組の娘役がぞくぞくと退団…。
「あー行かないで〜」という気持ちになってしまいます。
レヴューロマン「シャルム!」
続いてはショー「シャルム!」の感想を。
シャルムとはフランス語で「魅力・魅惑」という意味です。また「魔法」という意味も含まれます。
◯◯としたSHOW
「毅然としたショー」
そんな印象でした。
退団公演のレヴュー、もっと感動的な演出にするかと勝手に思っていたのですが、クールに終わって少し驚きました。
もちろん個人の好みの問題かと思いますが、
あまり印象に残るシーンが少なかったし、衣装も楽曲もシンプルだった。
明日海りおが率いる花組は、もうすでに舞浜アンフィシアター・横浜アリーナで華やかなコンサートを成功させています。
もしかしたら、最後のショーはシンプルにまとめた。素材の良さを活かしたショーだったのかもしれませんね。
最後の方には、すすり泣く方もちらほらいらっしゃいました。
より一層輝く95期コンビ
ショーでの柚香光、水美舞斗のダンス上手同期コンビは、一層輝きを増してくれますね。
二人とも魅力的なビジュアルですし、踊っている姿に心が惹かれます。
目で追ってしまったあの子は…
手足が長く、動きが目立つあの子は誰だ!と思ったら、綺城ひか理でした。
昨年は、歌声で気になっていたのですが、今回はダンスで目を引かれました。
これから花組でどんなポジションになるかと考えていたら、なんとこの公演後、11月25日付で星組に組み替えとのこと…。(ふぇー)
最後に
今回平日18時30分公演を観劇しましたが、会社帰りっぽいサラリーマンの男性の方も何名か見かけました。
この時間だと、会社帰りにサクッと観劇できて、いいですね。
そして今回、宝塚のトップスターの歴史の中でも、特に人気の高い明日海りおさんの退団公演を見に行くことができて、本当に幸運でした。
ショーでの明日海さんは、キメキメの男役の表情よりも、お客さんや組子に向ける優しくにこやかな表情が印象的でした。
茶の間ファンの私でももっと寂しい気持ちが募るかと思ったのですが、「長い間お疲れ様でした。」というスッキリとした気持ちで観劇することができました。
長くなりましたが、以上花組公演の感想でした♪
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